東芝<6502>、キヤノン<7751>に売却 医療機器子会社7000億円強

第二次入札に参加した3社の中ではもっとも経営体力が強いキヤノンが競り勝った。

先端医療機器ビジネスは、本来日本が強みを有する成長分野であるので、今回のM&Aを機会に欧米の医療機器メーカーと堂々と勝負し勝ち抜いていって欲しい。

日本は先端医療機器ビジネスに必要とされる精密加工技術や光学やメカトロニクス等に圧倒的に強みを有しており、メーカーを支える下請け企業にも優秀な企業が多い。

医療機器の世界市場は2013年で40兆円に迫り、18年には50兆円を超えるという。

東芝の医療機器事業部門はこれまで経営体力に劣る東芝の傘下で十分な成長投資が行われてきたのかは疑問である。

実質無借金でキャッシュフロー十分、財務内容抜群のキヤノンの傘下に入ることで成長の為の必要な資金はタイムリーに投入されるようになるだろう。

日刊工業新聞の今朝の記事によるとキヤノンの御手洗会長は「全てを本社からコントロールするつもりはない」と買収した会社の経営の独立性を維持する方針を示しているとのこと。

キヤノンの経営数値をもう一度見てみよう。

年商:3.8兆円 2014年12月
純利益:2547億円
医療機器の売上:非公開(小さいものと推測される)
自己資本比率:66% 有利子負債17億円があるが、現預金が84億円あり実質無借金
ROE:8.7%

東芝メディカルの売上は4000億円であるが、キヤノンの医療機器の売上はまだ数百億円規模である。

東芝メディカルの社員の方々が今回のM&Aは大きな飛躍のチャンスであることを認識され、益々業務に精励されることを期待したい。

この記事は、2016年3月10日付「海外事業の助っ人 深川国際経営」ブログより転載しております。
http://ameblo.jp/kokusai-keiei/entry-12137636829.h...

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