2017年4月の経営統合を目指し基本合意書を締結した精密機械加工のミネベア(株)(TSR企業コード:411007688、東京都港区、東証1部) と、ミツミ電機(株)(TSR企業コード:290236819、東京都多摩市、東証1部)の取引先は、重複が極めて少なく経営効率が高いことがわかった。
今回の調査は、ミネベアと同社連結会社4社(以下、ミネベアグループ)とミツミ電機の1次および2次取引先を企業情報サービス「tsr-van2」の企業相関図を利用して、業種や地区、両社と取引している企業を分析してまとめた。
ミネベアグループの1次仕入先は409社、ミツミ電機の1次仕入先は299社で、合計708社。このうち、両社の1次仕入先の重複は12社にとどまった。
一方、1次販売先(直接販売先)はミネベアグループが119社、ミツミ電機が58社で、合計は177社。このうち、両社の1次販売先の重複は1社のみで、仕入・販売ともに重複が少なかった。
ミネベアはベアリングや液晶バックライトなど精密加工を得意とし、ミツミ電機は半導体デバイスなど電子部品が主力となっている。そのため、今回の経営統 合では仕入先および販売先とも重複が少ないことが大きな特徴となっている。経営統合で両社の得意とする技術を活かすと同時に、工場の相互活用や生産拠点の 最適化も進め、両社の企業価値をさらに向上させたい意向だ。