ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

【ドトール・日レス】サードウェーブに対抗する星乃珈琲店。コーヒー戦争を制するのは?

alt

【株価】5年間(平成24年2月期)で2倍超に

株価は増収増益を反映して順調に上昇している。直近の2016年2月期の株価は2012年2月期の2倍を超えた。経営統合当初は伸び悩みがあったものの、その後の順調な株価推移から、統合は成功といえよう。

有価証券報告書より転載)

【まとめ】業態転換や出店攻勢が奏功するも、コンビニのセルフコーヒーなど競争が激化

ドトール・日レスホールディングスは「外食産業におけるエクセレント・リーディングカンパニー」の地位確立を目指し、2016年2月期にはグループ全体で98店舗の新規出店を果たした。売上の低下した店舗については新業態・ブランドへの転換を図り、傘下のエクセルシオールカフェにおいてもメニューの刷新によるリブランディング(ブランドの再構築)を推進。新業態の星乃珈琲店の出店攻勢も加速化している。

ただし、従来のドトールコーヒーのニーズは根強いものがあるが、コンビニ等のセルフコーヒーやサードウェーブ(コーヒー)など競合も増え、今後は苦戦が想定される。また「少子化」「高齢化」「食の安全と安心」といった課題に伴う外食産業のニーズの多様化に対する対応が急務である。顧客のブランドスイッチ(同一の商品カテゴリーのなかでの競合ブランドの購買)はこれからも進むとみられ、対策として高付加価値サービスの提供をベースとした新業態ブランドの確立を行う一方、既存ブランドのブランドロイヤリティを高めていくといった戦略が必要である。

大型M&Aであったドトールコーヒーと日本レストランシステムの経営統合。現状は、それぞれの強みを活かした戦略が功を奏し、増収増益という結果が株価にも反映している。しかし今後は、縮小していく国内市場におけるシェアの獲得やグローバル展開など懸念される材料もある。自社ブランドの拡充を引き続き行うだけでなく、さらなるM&Aによる市場拡大も必要な施策となるだろう。勢力図の変化が著しい外食産業界における同社の今後の動向を引き続き注目したい。

この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、また新聞報道を基に、専門家の見解によってまとめたものです。

まとめ:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

インドカレーのシディークが倒産

インドカレーのシディークが倒産

2017/01/07

神田カレーグランプリで3年連続準グランプリを受賞したインドカレー店のシーディークが倒産しました。負債総額は約3億3000万円とのことです。