市場価格を下回る価格で募集するディスカウントTOB(株式公開買い付け)が相次いでいる。株主にとっては市場で売却した方が有利だが、公表後には株価が下落していることが多い。今年も議論を呼びそうな案件が発表された。
日本産業パートナーズ(JIP)が9月30日深夜に発表した自社投資ファンドによる三菱重工業<7011>のフォークリフト事業子会社 三菱ロジスネクスト<7105>に対するTOB価格は1株あたり1537円。公表前営業日の終値1788円に対して14.04%のディスカウントとなった...
2025年のTOB(株式公開買い付け)が快進撃を続けている。9月半ばに早くも100件の大台に乗せ、前年を6割上回るペースで推移中だ。TOBラッシュの中、「公開買付代理人」レースを制する証券会社はどこか?
創業家が目指していたセブン&アイHDの株式非公開化が暗礁に乗り上げた。大口出資者候補の伊藤忠商事が出資を断念することが明らかになったからだ。これにより「同意なき買収」の可能性が高まった。なぜ伊藤忠はセブンの創業家のMBOから「降りた」のか?
TOB(株式公開買い付け)戦線は2024年も活況を呈している。TOB件数は5月23日に30件に到達したが、ペースは昨年を2カ月以上上回り、過去10年間で2021年に次ぐ。この調子が続けば、2年連続の年間70件台乗せが濃厚だ。
伊藤忠商事が2020年に実施したファミリーマートの株式公開買い付けにおいて、東京地裁が適正価格より3000円安かったと判断したことに対し、申し立てを行っていた元ファミマ株主のうち、香港投資ファンドのオアシス・マネジメントが抗告した。