日本では「非上場株式を売却するマーケット(株式市場)がない」という。本書はあまり世間では知られていない「非上場株式売却の方法」をテーマに、資産防衛の観点から特に知ってほしい最低限の知識をまとめ、わかりやすく解説している。
会社の支配権を維持し、少数株主との紛争を防ぎ、損失を最小にすることを主眼に置いて書かれたのが本書だ。具体的な事例を用いて平易に解説してあるため、企業の経営者はもちろん、税理士や会計士などの専門家にとっても有益だろう。
中小企業の場合、オーナー一族が過半数の株式を保有し、残りを役員や従業員等の少数株主が保有しているケースが多くあります。この少数株主からオーナー個人が株式を取りまとめる場合、株価次第ではオーナー側で買取資金の準備が難しいケースがあります。
今回は、株式併合に際して株式買取請求を行った者が価格決定前に仮払いを受けた場合における株主総会議事録の閲覧等請求の可否について判断した裁判例をご紹介します。
札幌地裁は令和3年6月11日、少数株主の締め出し(スクイーズアウト)を目的とする株式の併合が株主平等原則に違反するかという争点につき、判断を下しました。
アスクルは2019年8月2日に開催した株主総会の取締役選任議案について、ヤフーとプラス(共同保有者分を含む)の議決権行使を除いた賛成割合を公表した。
2日後に迫った8月2日開催予定のアスクル株主総会に向け少数株主の奪い合いが表面化してきた。資産運用会社のレオス・キャピタルワークスは7月29日にアスクルの岩田彰一郎代表取締役社長の取締役再任に反対する意向を示した。
スクイーズ・アウトは少数株主を排除するための手法です。株式会社では少数株主がいる限りは、経営の自由度に一定の制約がかかります。それを解決する手段がスクイーズ・アウトです。
平成27年5月1日の会社法改正によって株式併合にかかる少数株主の保護手続きが明文化されました。