日本製鉄のUSスチール買収攻防劇に漂う「一抹の不安」

alt
日本製鉄のUSスチールは「高値づかみ」となるのか?(Photo By Reuters)

日本製鉄<5401>による米USスチールの買収で、米鉄鋼大手のクリーブランド・クリフスとの激しい入札競争が繰り広げられたことが、米証券取引委員会への委任状提出書類で浮き彫りになった。日鉄は買収の最終局面の24時間で買収価格を大幅に引き上げたことも明らかになり、日本企業が陥りがちな「高値づかみ」のパターンになる懸念もある。

競り合いで買収価格はライバルの2倍に

提出書類によると、2023年12月15日にD社がUSスチールの全発行済み株式を1株当たり27ドル(約3986円)の現金とD社株式で取得するという拘束力のない提案を提出した...

この記事は会員専用です。
無料会員に登録して、今すぐ続きをチェックしよう!
会員登録をする(無料)

NEXT STORY

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5