2023年のTOB(株式公開買い付け)件数は74件と前年を15件上回り、2009年(79件)以来の高水準となった。規模的にも東芝の非公開化案件は約2兆円に達し、大正製薬ホールディングスのMBO(経営陣による買収)は総額7000億円を超える。活況に沸いたTOB戦線のもう一つの見どころ、「公開買付代理人」の座をめぐる争いではSMBC日興証券が21件と、2位の野村証券(10件)に大差をつけて3年連続トップだった。
公開買付代理人はTOBへの応募を受け付ける窓口証券会社のこと...
かつては最先端の技術を取り入れた製品を世に送り出していたアップル。最近はライバル製品に遅れを取るケースが目立ってきた。その象徴的な事例が「アップルウォッチ」の健康管理機能。健康管理ビジネスに乗り遅れないためにオープンイノベーションが必要だ。
マイタケやマッシュルームなどの生産を手がける雪国まいたけが、4年ぶりに企業買収に踏み切った。2024年3月期は売り上げが増加に転じるものの、営業利益は3期連続の減益予想だ。今回の企業買収は復活のきっかになるだろうか。
粘着テープメーカーの寺岡製作所をめぐるTOB(株式公開買い付け)に黄色信号が灯っている。同社株は先週後半、TOB価格の564円を大幅に上回る高値圏に突如突入した。株価上昇の引き金はほかでもない旧村上ファンド系の投資会社の“参戦”だ。
ニデックの永守重信会長は、現在進行中の工作機械メーカーTAKISAWAのTOB(株式公開買い付け)が完了すれば「大まかな工作機械は全部揃う。あと少し必要なので、それもいずれ買収によって揃える」とし、工作機械メーカーの買収に意欲を見せた。