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買収と子会社化ってどう違うの?

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2.子会社化のメリットとデメリット

<子会社化のメリットとデメリット>

メリット デメリット
親会社は特定の事業部を子会社として独立させることで、その事業に関する経営を任せることができる。 親会社は子会社を保有することで、税務・法務・労務関係などの事務手続きの負担が多くかかる。
親会社は特定の事業部を独立させることで、その事業部の利益責任を明確化できる。 ②子会社の経営が赤字になった場合、子会社の社長が利益責任を負うことになる。
親会社は子会社を設立することで、免税措置を受けられるなどの節税対策ができる。 親会社が保有する子会社の株式が100%でない場合、損益通算を行えないので、有効な節税対策ができない。
④子会社は親会社のブランドや信頼度を活用することで、スムーズに経営を行うことができる。 ④子会社化することで、元々企業が保有していたブランドや商標などを使用できなくなるおそれがある。
事業承継で親族内の後継者が複数人いる場合、子会社を設立して財産権・経営権を分散させ、各後継者にそれらの権限を委譲することで親族争いを避けることができる。 ⑤経営にトラブルがあった場合、親子会社の関係を切られるおそれがある。

企業買収する際の子会社化、または、自社から特定事業を独立させて子会社化することを考えている経営者の方は、上記の表にある子会社化することメリットとデメリットを踏まえたうえ、よく検討して自社にとって最適な方法を選択してから、実行されることをお勧めします。

文:和田 純子(中小企業診断士)

和田 純子 (わだ・じゅんこ)

中小企業の経営者に寄り添い、後継者と伴走する中小企業診断士・事業承継士。建設会社で建設ドキュメントの作成に従事した後、中小企業診断士として独立。現在は、事業承継と後継者育成を中心とした経営コンサルティング、講師業などを行っている。


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