ツムラは2019年5月に2022年3月期を最終年とする中期経営計画を策定しており、その中で国内事業の戦略を「漢方医学の確立」、中国事業の戦略を「中国国民の健康への貢献」と定めた。そして、戦略実現のための具体的な課題としてあげたのが「中国における成長投資と事業基盤の構築」だった。
さらに具体的な目標としてあげたのが4点。その一つが2022年3月期に、既存製品の中国での売上高を40億円にすること。二つめが中成薬の事業基盤構築のために500億-1000億円の投資を行うこと...
ミアヘルサは2020年3月、ジャスダックに株式上場した。名前だけではどんな会社がにわかに分からないが、旧社名は日本生科学研究所。「日生薬局」ブランドで都内を中心に調剤薬局を展開する。その同社が上場後、早速、M&Aを繰り出した。
極楽湯ホールディングスが2019年、2020年と立て続けにM&Aを実施し、国内店舗数の増加と運営体制の強化を進めている。一方、中国ではフランチャイズを中心に店舗数を増やし、事業規模の拡大に取り組んでいく計画だ。
ニチモウは「浜から食卓まで」をカバーする水産専門商社として、2019年に会社設立100周年を迎えた水産専門商社だ。社名の由来となった漁網などの海洋事業をはじめ、幅広い事業を展開。そうした多種多様の事業は、同社が事業分割とM&Aで育ててきた。
東宝の歴史はM&Aの歴史だ。1932年に阪急電鉄創業者の小林一三氏が東京宝塚劇場を設立、これが「東宝」の語源である。設立早々に東急を立ち上げた五島慶太氏から渋谷・道玄坂の東横映画劇場を買収したのを皮切りに、映画産業内でのM&Aを加速する。