【パン・パシフィック・ インターナショナルHD】成長のカギを握るのは?

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東京・上野の店舗

3年後に2兆円目指す

その海外事業の成長の目標は、2025年6月期を最終年度とする中期経営計画に盛り込んだ。2025年6月期は売上高2兆円、営業利益1200億円の数値目標を掲げている。2022年6月期と比べると売上高は9.2%の増収、営業利益は35.2%の増益となる。

このうち海外事業を見ると、売上高は3700億円で、2022年6月期比38.4%の増収となる。国内の売上高の伸び率が同4.2%のため、海外事業が成長を牽引することになる。構成比は18.5%で、第3の柱といっても問題なさそうなレベルまで育つ見込みだ。

一方、営業利益は、さらにPPIHの成長を牽引することになる。2025年の営業利益は270億円の見込みで、伸び率は同2.49倍になる。構成比も22.5%と全体の4分の1近くを占める計算だ。

この数字の裏付けとなるのが出店計画だ。同社では北米を中心とするアジア以外の地域では北米(8店)、ハワイ(2店)、グアム(1店)などに出店し、店舗数を2022年6月期65店から、2025年6月期には78店に増やす計画だ。

アジアでも、タイ(8店)、シンガポール、マレーシア(各7店)、香港(6店)、台湾(5店)、などで34店を出店し、2022年6月期の30店舗から2025年6月期には倍増に64店に拡充する。出店するのは既存のディスカウント店に加え、物販飲食業態である「鮮選寿司」にも注力する計画だ。

では足元の業績はどうか。2022年6月期の売上高は1兆8312億8000万円(前年度比7.2%増)、営業利益886億8800万円(同9.2%増)と増収営業増益だった。円安の進行や、原材料費の高騰など厳しい状況にあったが、積極的な出店で成長を維持できた。

2023年6月期も、同様の取り組みを展開することで、売上高は1兆8900億円(前年度比3.2%増)、営業利益940億円(同6.0%増)の増収営業増益の見通し。計画通りにいけば、残り2年で売上高1100億円、営業利益で260億円の上積みを目指すことになる。

【パン・パシフィック・ インターナショナルホールディングスの業績推移】単位:億円、2023年6月期は予想

M&A Online編集部

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