【ブシロード】コロナ禍で裏目の「リアル」コンテンツシフト、どう立て直す?

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「リアル」なイベント会社の買収へシフト

2012年1月、ブシロードは新日本プロレスリング(東京都品川区)を子会社化した。新日本プロレスはアントニオ猪木氏らが1972年に旗揚げ。買収当時は内藤哲也選手や棚橋弘至選手、オカダ・カズチカ選手ら70人以上のレスラーが所属していた。年間約160試合を開催し、年間延べ40万人の動員を誇る。同7月には両社でレスリング選手を育成する「ブシロードクラブ」を設立した。

新日本プロレスなどの「リアル」なイベントで差別化を図るブシロード(新日本プロレスホームページより)

同10月に響ミュージック(現ブシロードミュージック)を設立し、ライブなどの音楽事業に参入。2016年8月にはキックボクシング興行を手がけるキックスロード(東京都中野区)を設立するなど、「リアル」なイベントを展開する企業のM&Aを加速する。

2019年12月、ブシロードは子会社のキックスロードを通じて、人気レスラーを多数抱える女子プロレス団体のスターダム(東京都江東区)の女子プロレス事業を買収した。ブシロードは男子プロレスの新日本プロレスに続き女子プロレスの有力団体も取り込むことで、シナジー(相乗効果)によるスポーツ事業の拡大を目指した。

スターダムはロッシー小川(小川宏)氏が2010年に創設した団体で、星輝ありさ選手や岩谷麻優選手、鹿島沙希選手、中野たむ選手、林下詩美選手といった人気レスラーが在籍している。

2020年2月にブシロードは、マスクプレイ(ぬいぐるみ劇)企画・公演の劇団飛行船(川崎市)を子会社化した。劇団飛行船は1966年に発足した、ぬいぐるみミュージカルの草分け。ブシロードは2019年9月に劇団飛行船と業務提携したのに伴い、同社の親会社でフィットネス事業を手がけるソプラティコ(北海道小樽市)に14.5%出資。ソプラティコの買収を通じて、劇団飛行船を傘下に収めた。

ブシロードが持つアニメやゲーム、音楽、イベントなどの様々なIPコンテンツと、ぬいぐるみ劇のIPコンテンツを組み合わせて新たな舞台を共同で企画するなど、劇団飛行船との事業連携を加速してシナジーを引き出すための買収だった。

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