シュッピン<3179>は新品・中古品販売会社。中古品の買取・販売が主力事業であることから、中古品の「出品(シュッピン)」を社名に採った。「イーコマース(ネット商取引)における中古品取引ナンバー1になる」をスローガンに、取扱商品を増やしている。
カメラ、時計、筆記具、スポーツ自転車など、リセールバリューが高く中古品が高価で売買される商品がターゲットだ。元々はマップグループのカメラ販売部門だったが、2005年に「シュッピン」として独立した。
同年にマップグループのマップ・ビジュアル・プレゼンツからカメラのネット通販(EC)事業、2006年に実店舗を譲受し、カメラの新品・中古品販売を引き継ぐ。
さらに同年に時計販売の「GMT」、2008年に筆記具買取・販売の「KINGDOM NOTE」を立ち上げ、取扱商品を拡大した。2008年に「マップスポーツ」を買収して、スポーツ自転車買取・販売事業にも参入している。
2020年9月中間期(2020年4〜9月)決算予想は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による店舗臨時休業などのマイナス要因があったものの、売上高143億9600万円(前回予想比5.7%増)、営業利益5億3100万円(同54.4%増)、経常利益5億4800万円(同50.5%増)、純利益3億6200万円(同68.4%増)と業績予想を上方修正した。
これは2020年6月以降にネット販売の強化を進め、商品掲載数やコンテンツの拡充を図り、主力のカメラ事業、時計事業で新品・中古品の販売が順調に推移したのが功を奏した。いまだ猛威を振るっているコロナ禍だが、シュッピンは主力のネット通販で乗り切れそうだ。
年月 | シュッピンの沿革 |
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1994年8月 | マップグループで「Map Camera」としてカメラ事業を開始 |
2005年8月 | 「シュッピン」設立 |
2005年12月 | マップグループのマップ・ビジュアル・プレゼンツからカメラEC(ネット商取引)事業を譲受 |
2006年2月 | マップ・ビジュアル・プレゼンツからカメラ店舗営業事業を譲受 |
2006年6月 | 「GMT」で時計販売の店頭買取・販売事業を開始 |
2008年4月 | 「KINGDOM NOTE」で筆記具買取・販売事業を開始 |
2008年11月 | 「マップスポーツ」を完全子会社化し、スポーツ自転車買取・販売事業を開始 |
2010年9月 | マップスポーツを解散して事業をマップスポーツ営業部へ移管、「map sports」として事業を継続 |
2012年12月 | 東京証券取引所マザーズに株式上場 |
2013年7月 | スポーツ自転車買取・販売事業の専門店名を「CROWN GEARS」変更 |
2015年12月 | 東京証券取引所市場第1部へ市場変更 |
2019年12月 | レディース腕時計専門サイト「BRILLER」オープン |
文:M&A Online編集部