月旅行もお年玉も、海外進出のための戦略の一つ?

2018年10月に「ZOZO」に社名変更

そう考えると、前澤氏の高級絵画の購入や月旅行、お年玉キャンペーンも、ある種ZOZOの計画を達成するための戦略の一つではないかというようにも思える。先述の通り、ZOZOの計画を達成するためには海外でPB事業を成功させることが必須であるが、そのためにはまずZOZOの海外での知名度を高めることが急務となる。

ZOZOは「ZOZOSUIT」を発表した後、専用サイトを開設して72ヵ国を対象にZOZOSUITとPBのTシャツ、デニムパンツの無料配布を実施していたが、これは明らかに海外での知名度を一気に高めるために行われたものだろう。

この点、月旅行は世界中に前澤氏の名前を知らしめることが可能となる。お年玉キャンペーンもフォロワー数を大幅に増やすことで前澤氏のことを知らない人からの信頼度を高めることができる。

(前澤氏自身はそんな小さなことは考えていないのかもしれないが、)少なくともこれらの行動の結果、前澤氏を通じて海外でのZOZOの知名度と信頼性を高め、ZOZOの海外でのPB事業推進に貢献することになるのではないかと考えられる。ある意味、まじめに海外で広告を打つよりも宣伝効果が高いのではないだろうか。

ひとたび海外でのPB事業がスケールすると、この中期経営計画も十分達成可能だと考えられる。「それだけ金があるのなら、ZOZOの従業員の給料を上げてあげるべきだ!」といった批判にさらされることもある前澤氏。

同氏が自身の世界的な知名度を高める行動をとり続けるのは、ZOZOが海外でPB事業をスケールさせ、会社を成長させていくために実は非常に重要なことなのかもしれない。

文:M&A Online編集部