強気な中期経営計画

次に、そんなZOZOが自社の成長戦略をどのように描いているか。下表はZOZOの第2四半期決算説明会資料に掲載されている2021年3月期までの中期経営計画をまとめたものだ。(単位:百万円)。

(過年度有価証券報告書及び第2四半期決算説明会資料を基に、筆者作成。なお、中期経営計画ではZOZOTOWN事業は
商品取扱高しか開示されていないことから、過年度の平均手数料率を基に売上高を推定的に算出している点に注意)

毎期、受託販売売上が計上されるZOZOTOWN事業の売上高が全体のほとんどを占めるが、直近の19/3期の第2四半期から「PB事業」というものが誕生していることがわかる。これが、2018年4月から大量配布された採寸用ボディースーツである「ZOZOSUIT」の計測結果を基に、ユーザー個人の体型に合わせて製造したZOZOオリジナルのアパレル商品を販売する事業だ。

この計画によると、ZOZOTOWN事業の売上高は20%程度の成長率で推移することを見込む一方で、PB事業は19/3期から2年間で10倍の売上高を目指している。さらに内訳をみると、海外での売上高がかなりのペースで成長する計画であることが分かる。

19年3月期の計画売上高のうち、半期経過時点での達成率が約37%にとどまっている点からしても、かなり強気な計画であり、国内、海外ともにPB事業が軌道に乗って初めて達成することが可能となるものと考えられる。

ZOZOスーツ
ZOZOスーツ 画像提供:ZOZO広報部