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「ZOZO」中期経営計画に黄信号 カギ握る研究所

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ZOZO研究所(同社ホームページより)

進化するZOZOSUIT

一方、ZOZO研究所は「服作り」や「似合う」「採寸」の研究を行う事業のため、売り上げに直結することはない。ただ新生産ラインの研究や採寸用のボディースーツ「ZOZOSUIT」の研究はPB事業の売り上げに大きくかかわってくる。

PB事業の売上目標は2019年3月期が200億円、翌年が800億円、最終年度が2000億円と最も急成長を見込んでいる事業。

この計画に対し実績の方は極めて低水準だ。200億円を見込んだ2019年3月期の第3四半期までの売上高は22億6000万円にとどまっており、当初の200億円の目標を30億円に引き下げた。

2019年3月期の業績を下方修正した大きな原因は、このZOZOSUITの利用が進まなかったことにある。

今後2年で60倍以上の売り上げを実現するポイントはZOZOSUITの動向次第と言えそうだ。このため同スーツの「弛まぬ進化」を目標に掲げるZOZO研究所の役割を極めて大きくなってくる。

どうすれば顧客が喜んで採寸を行うようになるのか、採寸することによって生まれるワクワク感やメリットなどを、ZOZO研究所はどのようにZOZOSUITに盛り込んでいくのか。

 簡単で安く体型計測ができるアイデアを3億円で買収

ZOZO研究所は2018年1月31日設立で、すでに同年2月15日には、ZOZOSUITよりも簡単で安く高精度な体型計測ができるアイデアを3億円で買い取った。

さらに2018年9月26日には、九州工業大学との共同研究に着手した。テーマは「ファッションの数値化」で、この研究から生み出される成果は、検索や広告、コーディネートの提案、物流の最適化などに活用していく計画という。

ZOZOの業績回復に大きな影響を持つのは、意外にも非営利部門の地味な研究所かもしれない。

文:M&A Online編集部

M&A Online編集部

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