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【ベクトル】M&A 活用し、PR会社アジアNO1の座を目指す 

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本社のエントランス(東京都港区)

新規分野、新市場開拓にM&A を活用

 「M&Aも含めて考えれば目標達成に問題はない」と先を見据える西江社長だが、過去のM&A はどうであったのか。同社が初めて経営権を握るM&A を実行したのが、2013年のIR(インベスター・リレーションズ企業が投資家に向けて経営状況などを発信する活動)サービスを手がけるIRアドバイザー(東京都港区)の案件だ。IR分野に新規参入するために、みんかぶ(東京都港区)の完全子会社であった同社の発行済株式66%を取得した。

 買収に伴いそれまでみんかぶが提供してしたオンラインIR支援サービス「CORPORATE DIRECT+」をIRアドバイザーへ移管。これによって、PR支援サービスにIR支援サービスが加わり、総合的なPR、IRサービスをワンストップで提供できるようになった。

 次に手がけたのが2016年。世界中の面白動画や面白ニュースを配信するメディア「CuRAZY」を運営するラフテック(東京都渋谷区)を完全子会社化した。ベクトルではこれまでのPR手法とラフテック独自の SNS の解析ツールや「CuRAZY」のクリエイティブ体制を組み合わせ、顧客のコミュニケーション戦略を支援していく計画だ。

 2017年に入ってM&Aが加速。 2月に米国・ハワイに本社を置くPacRimを買収。アジアで積極的に事業展開していた流れに沿って、ハワイ市場を開拓するために、地域ナンバーワン企業を傘下に収めた。今後ハワイでの事業を強化するとともに、PacRimが持つ顧客情報をもとにアジアの富裕層に対して幅広いコミュニケーションサービスを提供することで、業績の拡大を目指す。

〇ベクトルの主なM&A 

年月企業名
2017年11月 ブランドコントロール
2017年9月 OPENERS
2017年2月 PacRim
2016年9月 ラフテック
2013年10月 IR アドバイザー

旧経営陣が残りシナジー効果を発揮

 2017年9月にはウェブマガジン「オウプナーズ」を運営するOPENERS(東京都渋谷区)を買収した。メディア事業に参入することで、コンテンツの制作力を高めるのはもちろん、6兆円といわれる広告市場の開拓も狙う。広告代理店の手法ではなく、編集力を生かした活動でシェアアップを目指すという。2017年11月にはブランドコントロール(東京都港区)を買収した。同社は企業の評判向上のための戦略的な取り組みであるレピュテーションマネジメントや風評被害対策などを手がけており、「シナジー効果が期待できる」という。買収価格は過去最高の約10億円で、この買収にかける意気込みが感じられる。

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