右肩上がりの急激な成長続く

 こうした状況を踏まえた今後の見通しは極めて強気だ。2020年度に営業利益で100億円という目標はすでに公表済みで、西江社長の頭の中にはさらに先の目標もある。10年後には営業利益で2020年段階のさらに数倍の数字を見込んでおり、急激な右肩上がりのグラフを描く。PR業界のアジア王者である中国企業とは現在、売上規模で3倍ほどの差があるが、こちらも一気に詰まっていきそうな見通しだ。

 西江社長は「いいモノを世の中に広める」という理念のもと、従来のPR領域にとどまらず、動画やアドテクなどのITを駆使した最新のマーケティング手法を取り入れ、顧客が必要とするあらゆるコミュニケーションサービスをワンストップで提供するという意味を込め、「ユニクロやマクドナルドなどのようなファスト カンパニーになる」との強い思いがある。同社の成長とともに「モノを広める業界」が新しいジャンルとして定着すれば、その時点での王者が同社であることは十分に想像できる。

〇ベクトルの業績推移

〇ベクトルのセグメント内容

事業名取引商品
PR 広告宣伝分野においてPRを活用する「戦略PR」を中核としており、顧
客からの依頼に応じて顧客関連のコンテンツを各種メディアに配信し、
または番組、記事として露出させるなどして、顧客の広報・マーケティング活動を支援
ニュースリリース配信 ニュースリリース配信サービス「PR TIMES」の提供を事業の中核とし
て、企業と生活者をニュースでつなぐプラットフォームを提供
その他健康美容関連事業、キャスティング事業など