ベンチャー企業の「エグジット(出口)」戦略として、従来のIPO(新規株式公開)に代わり、M&Aを活用するケースが増える中、投資契約の重要性が改めてクローズアップされている。投資契約でエグジットに関する事項は、ベンチャーキャピタル(VC)などの投資家、発行会社・創業株主の間で争点になりやすいが、M&Aの場合、その傾向がより顕著とされるためだ。
投資契約をめぐる最新事情や留意点などを、企業法務に詳しい菅沼匠弁護士・公認会計士(リンクパートナーズ法律事務所パートナー)に聞いた...
みなさんの会社のM&Aに関連する稟議書にはこんなワードが使われていないだろうか。「XX事業基盤の構築」「XXとXXの融合」「XXを活用した更なる成長」…もうそうなら要注意。M&Aすること自体が目的化しているかもしれない危険信号なのだ。
M&A取引で近年、その役割が注目されるのがMAC(重大な悪影響)条項。「令和」を迎え、巨大地震への脅威もぬぐえない。“有事”に備えたMAC条項の取り扱いについて、松本真輔弁護士(中村・角田・松本法律事務所パートナー)に聞いた。
M&Aが経営の選択肢として中小企業にも急速に広がっている。その典型例が中小オーナー企業の事業承継型M&Aだ。ベンチャー企業では「出口戦略」としてM&A活用が増えつつある。柴田堅太郎弁護士に新著『中小企業買収の法務』について聞いた。