M&A取引「大地震」への契約上の手当ては? 松本真輔弁護士に聞く

※この記事は公開から1年以上経っています。
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松本 真輔弁護士(東京・大手町の事務所で)

M&A取引で買収価格に合意して最終契約を締結すれば、あとはクロージング(取引実行)を待つだけとなる。しかし、契約書にサイン後、経営に重大な影響を与える事象が起き、契約時点での対象会社の「価値」をクロージングの時点まで維持できない可能性もある。不祥事や大口取引先の倒産は企業価値を毀損し、東日本大震災級の天災がいつ訪れるとも限らない。

そうした中で、近年、役割が増しているのがMAC(material adverse change=重大な悪影響)条項。契約時からクロージングまでに発生する様々なリスクを売手・買手で配分する取り決めを指す...

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