まだ食べられる食品が大量に捨てられている現状を何とかしようと立ち上がったのが、フードシェアリングサービス「TABETE」を運営するコークッキング(東京都港区)。消費者は美味しいものを安く手に入れ、それが食品ロスの削減につながるとあって、注目度は高い。学生レポーターの山口萌さんが同社の川越一磨社長に今後の事業展開や出口戦略などについて聞きました。

30代、40代の働く女性が仕事終わりに買って帰る

ーまずはTABETEの仕組みと現状をお教え下さい。

「食のサプライチェーンの中でメーカーや農家をはじめ、いろんなところでフードロスが生まれており、その中で我々は中食、外食に特化してフードシェアリングサービスを展開しています。レストランや総菜店、パン屋さんなどで食品ロスをどうやって削減できるかにチャレンジしています」

「特に売り切りたいものを、いかにして売り切るかという面で店舗の支援を行っています。例えばパン屋さんは毎日大量の売れ残りが出ます。ディスプレイ用に多めに作るため、余って当然という事情があるためです。そこで閉店間際になると、パンの詰め合わせが何個ありますという情報を発信し、消費者とのマッチングを行っています」

「またレストランなどではランチのあまりなどが多いですね。ランチは10分以内に提供するために半調理をしています。予想より注文が少ないと食品ロスになります。こうした料理を消費者とマッチングします」

「現在は東京都内と横浜、埼玉の一部で、300店舗くらいが加盟しており、飲食店が7、8割を占めています。会員数は8万2000人くらいになっています」

ー私も総菜屋さんでアルバイトをしたことがありますが、大きなごみ袋1個分の食品を毎日捨てていました。デパートでアルバイトしたこともありますが、デパートの食品ロスはすごいなと感じていました。なかなか食品ロスがなくならないのは、どこが難しいのでしょうか。

「難しくはないのですが、デパ地下だと総菜屋さんと我々だけでなく、デパートも含めた3者の取り組みでないとできませんので、結構手間がかかります。我々のサービスはお店は何が入っているか分からない福袋みたいなものを出品して、これを納得の上で購入しているお客さんが事前に決済を済ませて、お店に食品を受け取りに来ます。お店は食品を渡すだけですので、お店の負担は大きくありません」

ーホームページで見せていただきましたが、値段はかなり安いですね。お店には何割くらい入るのですか。

「お店には売価の65%を返し、5%分を子供食堂をやっているNPOに寄付します。残りの30%が我々の決済手数料などになります」

ーお客さんはどういう人たちですか。

「30代、40代の働く女性が中心で、仕事終わりに買って帰るという流れになっています。このためターミナル駅でのマッチングが多いですね」

「売価の5%をNPOに寄付している」という川越社長