ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

【USEN/U-NEXT】経営統合で問われるオーナー経営者の力量

alt
Photo by gimyzr

【財務分析】統合前、相互の欠点が数字でも明らかに

 下図に見るように、USENは売上、営業利益ともに緩やかな右肩上がりであり、U-NEXTは売上こそ急伸長しているものの、営業利益は安定しておらず、前期末は赤字となっている。

図1:USENの連結業績

図2:U-NEXTの連結業績

 両社のB/Sを見ると、USENは毎期、有利子負債が減少し、自己資本比率が一貫して高まっている。一方のU-NEXTは有利子負債は増加傾向で、自己資本比率には一貫性がなく、直近は減少傾向にある。

図3:USENの有利子負債と自己資本比率

図4:U-NEXTの有利子負債と自己資本比率

【まとめ】両社を牽引してきた宇野康秀氏の力量に期待

 USENとU-NEXTという両社のこれまでを見ると、やはり宇野康秀氏個人の存在感の大きさをあらためて感じる部分が多い。独立した2社の会長と社長という2足の草鞋を履いていた宇野氏が、両社の経営統合によって、より動きやすい体制が整えられると考えられる。M&Aを含め、また驚きの展開を見せてくれることを期待したい。

 この記事は、企業の有価証券報告書などの開示資料、また新聞報道を基に、専門家の見解によってまとめたものです。

まとめ:M&A Online編集部

M&A Online編集部

M&Aをもっと身近に。

これが、M&A(企業の合併・買収)とM&Aにまつわる身近な情報をM&Aの専門家だけでなく、広く一般の方々にも提供するメディア、M&A Onlineのメッセージです。私たちに大切なことは、M&Aに対する正しい知識と判断基準を持つことだと考えています。M&A Onlineは、広くM&Aの情報を収集・発信しながら、日本の産業がM&Aによって力強さを増していく姿を、読者の皆様と一緒にしっかりと見届けていきたいと考えています。


NEXT STORY

【石油業界とM&A】欧米メジャーの日本市場撤退が意味するものとは

【石油業界とM&A】欧米メジャーの日本市場撤退が意味するものとは

2017/06/20

大型再編が示す石油業界の将来像とは?前回に続き、エネルギー産業史研究の第一人者である東京理科大学教授橘川武郎氏に緊急インタビューを行った。