毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は日本航空(JAL)(1951年8月1日設立)をピックアップしました。JALは今年2月に、国際線就航70周年の節目を迎えます。
偶然、1月2日の日本航空516便と海上保安庁機の衝突事故と本記事の内容が重なりました。お亡くなりになられた海上保安庁の関係者の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
戦後の混乱がまだ残る時代、日本が国際社会への復帰を目指す中、JALは世界に飛び立った。
JALは設立3年後の1954年2月2日、東京~ホノルル~サンフランシスコ線を開設し、日本の航空会社として初めて国際線の定期便を運航しました。戦後日本の国際社会への復帰の象徴として、世界への架け橋となりました。日本を代表する航空会社として、ナショナルフラッグキャリアの名を欲しいままにしてきました。
しかし、2000年代に経営不振に陥り、2010年に破綻に追い込まれました。
その後、政府支援と経営改革により2012年9月に再上場を果たし、多くの路線や機材を削減しつつも、利益率や顧客満足度の向上に努めています。
コロナ後の航空業界において、JALは復活の兆しを見せており、今後も国際航空業界での存在感を高めていくことができるのか、今後のJALを西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。
最初にJALの企業傾向を占星術で見てみます。
ホロスコープ(天体配置)を見ると、企業の発展を意味する太陽が獅子座にあり、他の天体との繋がりがありません。
獅子座はノリの良い性質と勢いの良さが特徴です。その特徴が投資に向けば大胆な資金の使い方になるし、ある時は人件費の過剰へと進みます。
同社は2000年代頃から経営不振に陥りましたが、その理由に、「人件費が高すぎた」「親方日の丸の意識が強かった」「赤字路線が多かった」「投資に失敗した」という4つの要因が挙げられます。
このような企業体質はホロスコープを見るとまさにその通りな内容で、太陽が他の天体との繋がりがない場合、獅子座の持つ意味はさらに強調されます。つまり暴走的に突き進んでしまう傾向があるのです。
日本全体の景気が良いときは豪快で頼もしさすら感じる親分気質を発揮できますが、巧みなブレーキと柔軟な変化を求められるリーマンショック後のような不景気にはマイナスとして出やすい傾向があります。
またJALは労働組合が強いことでも有名でしたが、従業員を意味する月に重なるように、攻撃性の火星と革命の天王星が影響しています。
同社のストライキは度々問題になっていましたが、この辺りも如実に表現されているホロスコープです。
ここまで比較的同社のネガティブな視点でお伝えしましたが、当然ホロスコープは転じてポジティブに変化させることも可能です。
経営の神様と呼ばれた稲盛和夫氏(京セラ創業者)がJALの経営再建を主導し、同社のネガティブに出ていた影響を可能な限りポジティブへと転換したことで、奇跡の復活を遂げました。
太陽の猪突猛進さをポジティブに活用すれば目標を絶対に実現する「突破力」へと転換されますし、従業員の強い反発心も「革新的な精神」へと転換すれば、新しい方向性や変化に対し肯定的になることができます。
コロナの大不況を乗り越えさらに業績を上げていることから、同社のホロスコープのネガティブポイントをコントロール出来ており、ナショナルフラッグキャリアとしての活躍に期待が持てます。