ではこれからJALの今後の流れを見てみようと思います。
JALが経営破綻をした2010年の時期をホロスコープで見てみますと、やはりサタンリターン(土星回帰)の時期とちょうど重なっていました。
これまでも沢山の企業の試練と思えるイベントが発生したときはサタンリターンの時期と一致することが幾度となくありましたが、同社も御多分に漏れずサタンリターンによる試練に立たされることになりました。
サタンリターンはその企業にとってのウィークポイントを洗い出し、それを改善する事を強いてくる時期と考えても良いでしょう。
そのウィークポイントの内容が悪いほどにサタンリターンが引き起こすイベントはより大きな試練を与えてきます。
経営破綻に際し、民事再生よりもさらに上の会社更生法が適用されたことからも分かるとおり、同社の経営スタイルはかなりずさんであったことが伺えます。
ただサタンリターンは改善を求めるエネルギーですから、まさにホロスコープ通りに問題点を克服する機会になりました。コロナ禍の局面では、それまで着実に経営で知られた全日本空輸(ANA)の方が窮地に立たされることになったことを考えると、サタンリターンによる改善はJALにとってなくてはならないイベントだったといえます。
また2022年からサタンリターンの元凶である土星に対し、絶大な回復力を意味する冥王星がポジティブに影響していることから、同社にとっての苦難の時期は完全に乗り越えたと考えても良い状況です。
このポジティブな影響は2024年末迄続きます。
そんな中、2024年1月2日に衝突事故が発生しました。この時期のホロスコープでは、ちょうど同社の土星に対し攻撃性を意味する火星がネガティブに繋がっていました。
このことから、同社にとって、何らかの大きなイベントが発生するときは土星に対し、他の天体が影響したときである可能性が強いのです。
同社の土星が次に強く影響する時期は、24年3月頃から始まります。土星に対し惑わす海王星が対向することから予想外の問題が発生しやすく、またその原因がイマイチ分からないということが起きるかもしれません。
そして荒唐無稽なビジョンを掲げる可能性も出やすく、これらの影響は2026年まで続きますので、同社の動向を注視しておく必要があるでしょう。
この2026年までの影響を抜ければ、それ以降はこれほど難しい星の影響がなくなりますので、かなり安定してくるかと思います。
奇跡の復活を遂げたJALですが、あともう数年は気の抜けない状況が続きそうです。
※次回公開予定は2月9日です。