2018年もいよいよ後半戦。7月入りを期して社名変更に踏み切る企業も少なくない。社名変更の時期としては例年、4月、10月に次いで多いのが7月。社名変更・夏の陣、今年の顔ぶれは?

食品宅配の“巨人”「オイシックス・ラ・大地」

生鮮食品宅配トップのオイシックスドット大地<3182>は7月1日付で「オイシックス・ラ・大地」に社名を変更する。今年2月にNTTドコモ傘下で業界2位、らでぃっしゅぼーやを子会社化し、10月には合併を予定しており、これに先行して社名を改める。オイシックスドット大地は、2017年10月にオイシックスと大地を守る会が合併して発足したが、1年足らずで再度の社名変更となる。今回の新社名には統合3社の名前を部分的に残し、「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」のブランド名は変更しない。

アルファベット表記の「AGC」に変えるのは旭硝子<5201>。創立100周年の2007年から国内外の連結子会社の社名を原則としてAGCを冠したものに変更。ガラス以外に、電子、化学、セラミックスなど多角的な事業を世界で展開しており、グローバルブランドのAGCに社名を統一する。

同じ素材系メーカーでは日産化学工業<4021>が「日産化学」と工業の2文字を外す。同社は1887年に日本初の化学肥料メーカー、「東京人造肥料製造」としてスタートし、1937年から現社名を用いている。現在では、情報通信、ライフサイエンス、環境エネルギーなどに代表されるように、「工業」の枠を超えて事業領域が広がっており、社名を事業内容と合致させる狙いという。

北越紀州製紙<3865>は「北越コーポレーション」に変更する。前身の北越製紙時代の2009年に、紀州製紙を子会社化し、さらに2011年に同社を吸収合併して現在にいたる。近年、カナダで紙パルプ大手を買収するなど海外M&Aを積極的に実行し、国内洋紙中心だった事業内容が大きく転換している。北越は製紙業界第5位だが、2012年に、同4位の大王製紙を持分法適用会社化(持ち株比率は約21%)した。

すかいらーくとダイナックは「ホールディングス」を付け加える

外食大手のすかいらーく<3197>、サントリーグループの外食子会社で「響」「魚盛」などを店舗展開するダイナック<2675>は現社名にホールディングスが加わる。すかいらーくの場合、2016年に持ち株会社制に移行しており、役割・機能を明確化するのが社名変更の目的だ。

ハーツユナイテッドグループ<3676>は、グループの中核会社で知名度の高い「デジタルハーツ」の名前を前面に押し出し、「デジタルハーツホールディングス」とする。デジタルハーツはゲームソフトなどの不具合を事前に調べるデバッグ事業で定評がある。

組込みソフト開発のユビキタス<3858>は7月1日付で子会社を吸収合併するのに伴い、「ユビキタスAIコーポレーション」に変更する。