女性会計士3人に愛用の電卓を聞いたところ、すべてシャープ製の電卓だった。経理仕様電卓の「ELSI MATE EL-N922」1台と、学校用電卓の「ELSI MATE EL-G35」が2台。
「ELSI MATE EL-N922」は見やすく、入力しやすい大型タイプで、液晶表示部を見やすい角度に調整できる構造を持つ。価格は6700円(税抜き)。
一方の「ELSI MATE EL-G35」はすでに販売を終えているが、同様製品の「EL-36」は税込計算と税額表示ができる税計算機能付きで、価格はオープン。
台湾の鴻海精密工業の傘下に入り、再建途上のシャープだが、電卓では独走状態。これを拒む企業はでてくるのか?
「まるでミュージシャンの楽器のよう」会計士にとって電卓はいつもそばにいる相棒のような存在で、それはまるでミュージシャンと楽器のような関係にある。女性の公認会計士3人からは、このような熱い反応が返ってきた。
3人とも会計士になるために通った予備校時代から使っており、いずれも10年以上の年季の入ったモノばかり。他の電卓を使用するとキーの配置が違うため、計算間違いを起こしたり、計算のスピードが落ちたりと、会計士にとって致命的な現象を引き起こす。当時の価格は4000円-5000円と決して高くはないが、まさにかけがえのない宝物だ。
細田聖子さんの電卓はシャープ製の「ELSI MATE EL-N922」で、表示部分が立ち上がったやや大き目のタイプ。会計士受験の勉強を始めた2006年に家電量販店で購入し、以来、ずっと使用している。会計士受験に必要な機能が全て付いており、余計な機能がなくシンプルなのがお気に入り。会社の備品と間違われないように、裏に「細田私物」と書いてある。
鈴木晴子さんの電卓もシャープ製の「ELSI MATE EL-G35」で、専門学校で売っている機種を購入した。予備校の先輩はみんな使っており、量販店では見たことがないという。現在は後継機を使用しているが、初代の電卓から数えると使用年数は15年ほど。電卓の裏には予備校のイケメン講師のサインが輝いている。
吉田由佳さんの電卓も鈴木さんと同じ専門学校で買った同じ機種。ずっと一緒にいるため、これをなくしたら泣くかもしれないそう。10年くらい使っており、どこに行くにも携帯しており、電卓だけは絶対に忘れることはないという。裏面には何も記されていないため、有名人にあったらサインをしてもらう、と意気込む。
文:M&A Online編集部