2010年代には国内外の金融機関との業務提携(資本提携も一部含む)が活発化した。
海外はアジアが主軸。主な業務提携先をみると、カシコン銀行(タイ)、りそなプルダニア銀行(インドネシア)、ANZベトナム(ベトナム)、新韓銀行(韓国。日本法人のSBJ銀行含む)、CIMBニアガ(インドネシア)、バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ(フィリピン)、上海銀行(中国)、中國信託ホールディング(台湾)、インドステイト銀行(インド)、ベトナム投資開発銀行(ベトナム)など...
第六十八国立銀行など4行が合同して南都銀行。りそな銀行が奈良銀行を吸収合併して以降、県内で圧倒的な強さを誇る。県内のリーディングバンクとして、「実質県内総生産(GDP)を2030年3月までの10年間で10%増加させる」とぶち上げた。
阿波銀行は1896年6月、阿波商業銀行として創業し、1964年10月に阿波銀行に行名変更した。大きなM&Aはない。では阿波商業銀行がどのような経緯で誕生したのか。この源流を探ると、徳島における傑出した豪商の圧倒的な強さが浮かび上がってくる。
広島県には2つの国立銀行があった。尾道市に創立した第六十六国立銀行と広島市に創立した第百四十六国立銀行。両行は1920年に統合し、芸備銀行となった。芸備銀行は1945年5月、周辺他行と大合同を果たす。その3か月後、広島に原爆が投下された。
福岡県内には現在、福岡、筑邦、西日本シティ、北九州と4つの地方銀行があり、また、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)、九州FG、西日本FGと金融統合を重ねてきた。そのなかで、無尽出身の西日本シティ銀行の歴史を振り返ってみる。