日本各地の「地銀」のルーツをたどってみよう。そのM&A=合従連衡の歴史をひも解けば、銀行や金融経済の成り立ちはもちろん、日本の伝統産業、商業の集積の移り変わり、各都道府県内にある市町村の歴史の“格”の変遷なども見えてくる。“ご当地銀行”の合従連衡史の21回目は、群馬県。
「鶴舞うカタチの群馬県」を代表する銀行は前橋市に本店を置く群馬銀行である。その創業は同行ホームページの「沿革」によると、1932年10月、群馬大同銀行の設立とされている。昭和期に入ってからの創業は、比較的新しい銀行のような印象を受ける...