2023年8月31日、東京・池袋駅東口は異様な空気に包まれた。東口の顔である西武池袋本店は開店時間を過ぎてもシャッターは閉じたまま。労働組合がストライキを決行し、臨時休業となったのだ。
この日、セブン&アイ・ホールディングスは臨時取締役会を開き、傘下の百貨店「そごう・西武」を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに9月1日付で売却することを最終的に決議した。売却は当初2月1日が予定(2022年11月に発表)されていたが、2度の延期を経て、労使の溝が埋まらないまま、時間切れの形で決着をみた...