2017年にはオーストラリアにも手を広げ、Cardboard Cartons Pty Ltd社の段ボール加工事業を買収した。同社は小ロット、短納期の段ボール箱のほか、美粧印刷や特殊加工の段ボール製品を製造販売しており、王子ホールディングスが新たに設立した企業が事業を継承した。
王子ホールディングスではすでに段ボールシート製造からの一貫生産を行っていたが、小ロット対応や特殊加工品に強みのある川下事業を傘下に収めることで、より幅広い顧客に対応できるようになった...
コーセーが海外事業を加速中だ。アジアの好調に加え、北米では4年前に子会社化した米タルトの業績が急拡大している。タルト買収は意外にも同社初の海外M&Aだが、ねらいがピタリとはまった。2016年に海外売上比率を現在の25%から35%に高める。
紙でできることは紙で-。これを合言葉に日本製紙<3683>が使い捨てプラスチックに変わる素材として紙の需要拡大に乗り出した。2018年8月に紙化ソリューション推進室を新設、“紙化”のさまざまなニーズを掘り起こす作戦だ。
経済活動の源であるエネルギー資源。国際石油開発帝石は原油や天然ガスを探り当てる探鉱活動や買収した油田・ガス田の商業開発、採掘した原油・天然ガスを石油精製会社や電力・ガス会社へ販売するなど、エネルギーの「上流部門」と呼ばれる事業を担っている。
三井倉庫HDは2010年代前半にM&Aによる拡大路線を推し進めた。積極的なM&Aは業界3位が指定席だった同社をトップに押し上げる原動力になった。ただ、名実ともリーディングカンパニーとして地歩を確立するには財務体質の改善など課題が山積している。