江別「ËBRI(エブリ)」、自治体による廃工場の復活|産業遺産のM&A
北海道江別市野幌にあるローカル商業施設「ËBRI」。ヒダという自主廃業した窯業会社の煉瓦造りの工場を自治体が2016年に商業施設に再生した。
菱田秀則
| 2022/8/12
2022.08.12
その後、1930年代初頭の世界恐慌で生糸の価格が低下し、鶴岡のシルク産業は衰退していく。加えて第二次大戦期は19社を数えた企業・工場も軍需化の煽りを受け、鶴岡織物、羽前織物、松文産業(福井県勝山市本社の現鶴岡工場)の3社を数えるのみになった。
「もはや戦後ではない」といわれた1950年代後半には鶴岡のシルク産業も息を吹き返しつつあり、1960年に松岡蚕種という会社が設立された。ところが、1960年代後半には中国との競合が激化、輸出用羽二重に注力していた鶴岡のシルク産業は壊滅的な打撃を被った...
北海道江別市野幌にあるローカル商業施設「ËBRI」。ヒダという自主廃業した窯業会社の煉瓦造りの工場を自治体が2016年に商業施設に再生した。
大阪馬車鉄道が前身の阪堺電車。南海電鉄などとのM&Aを経て、1980年からは阪堺電気軌道として経営を続け、存続が危ぶまれる中、地元の足として欠かせない存在となっている。