「松ヶ岡開墾場」 鶴岡のシルク産業を育てた “サムライ・インキュベーター”|産業遺産のM&A

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現在、敷地内に計5棟の蚕室が並ぶ松ヶ岡開墾場

脈々と受け継がれるサムライシルクのスピリット

1868年9月、戊辰戦争で旧庄内藩はやがて同県となる旧山形藩とも交戦し、最後まで戦い抜き、東北の諸藩のなかで最後の降伏・開城となった。旧庄内藩の藩士は、当然ながら土地の没収や藩主への厳罰を覚悟した。

ところが、官軍(新政府軍)を率いていた黒田清隆は武器・武具の接収と藩主の城外謹慎という寛大な処分で済ませた。そのときから旧庄内藩士は刀を鍬に持ち替えた...

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