ー事務所の売り物でもある「一括DD」とは。
比較的規模が小さい案件なら、法務と財務のデューデリジェンスを当事務所で一元的に引き受ける。法務と財務を別々の事務所が担当すると、日程調整、資料提出などの手続きが煩雑になるが、このサービスを利用すれば、依頼者にとっては窓口が一つになるため、重複作業がなくなり、費用や時間などの負担が減る。
ー自身、しびれるようなM&Aの経験はどうですか...
最終回となる7回目のテーマは「ポストM&A成功の7要素」。連載ではポストM&Aを成功に導くための知っていればすぐに役立つ、すぐに使えるような内容に焦点を当ててきた。今回はそれらも包含する、ポストM&A成功の全体像をまとめる。
みなさんの会社のM&Aに関連する稟議書にはこんなワードが使われていないだろうか。「XX事業基盤の構築」「XXとXXの融合」「XXを活用した更なる成長」…もうそうなら要注意。M&Aすること自体が目的化しているかもしれない危険信号なのだ。
M&A取引で近年、その役割が注目されるのがMAC(重大な悪影響)条項。「令和」を迎え、巨大地震への脅威もぬぐえない。“有事”に備えたMAC条項の取り扱いについて、松本真輔弁護士(中村・角田・松本法律事務所パートナー)に聞いた。