前回の続きだが、KPIの再設計によって、子会社からの経営報告の質が上がり、経営の内情が分かったとして、それで終わりかというそうではない。親会社と子会社の間には、しかるべきルールが必要だ。本稿では、それを「子会社ガバナンス」と呼ぶ。例えば、投資に関して親子間の一定のルールがなければ、子会社は親会社の意に沿わない投資を行ってしまう可能性がある。
一般的に言われる「ガバナンス」は、取締役と執行役の分離、社外取締役の設置など、いわゆるコーポレートガバナンスを指すことが多い...
子会社からの経営報告の質がイマイチだと、子会社の実情が分からないため、親会社としては、適当なフィードバックも支援もできない。だが、KPIが適切に設定されていれば、当該子会社からの経営報告の質は格段に上がる。
中小企業のM&Aといえば「ハゲタカ」イメージが強かった。だが最近では、後継者不足から不本意ながら廃業を余儀なくされるケースが急増。事業承継M&Aを選ぶ経営者が増えている。中小企業が事業承継M&Aを成功させるためには、どんな準備が必要なのか?
「工都」と呼ばれ、戦後の高度成長を牽引してきたモノづくりの街として知られる川崎。その川崎を舞台に「工場夜景」の一大ブームが起き、早10年になろうとしている。川崎工場夜景の“仕掛け人”である亀山安之さんに、産業観光の魅力や可能性を聞いた。