同社が作成した第3次中期経営計画にそのヒントがある。この中期経営計画では財務の方針として「新規事業を中心に積極的な成長投資を行う」とある。投資には施設の購入や設備の更新などがあるが、企業の買収も当然含まれてくるものと思われる。同規模の企業を買収すれば、売上高2.5倍も一気に現実味を帯びてくる。
すでに、買収したシャディの2017年2月期の売上高は706億円...
飯田グループホールディングスは「戸建分譲・日本一」を誇る。その販売数はグループ6社で4万戸を超え、他を圧倒する。低価格帯の分譲住宅を主力とするパワービルダーの代名詞的存在だ。住宅業界を騒然とさせた前代未聞の経営統合から5年。現在の姿は?
栗本鉄工所の経営姿勢に変化の兆しが現れてきた。5年ぶりにM&A を実施し、積極策に転じたように見えるからだ。創業100周年の年に当たる2009年にM&Aで3件の譲渡を行い、事業構造を大きく変えたが、その後は一進一退だった。今回の5年ぶりのM&Aが呼び水となるのか。
国内最大手、世界第3位のシェアを持つ今治造船。だが1980年代には大手の3分の1以下の生産能力しかない中堅造船所だった。その同社が頭角を現すきっかけは石油ショックと円高不況。大手すら生き残ることが難しかった時代に下位の同社が成長できたのはなぜか。