次はどこをM&Aするのか 答えはもうすぐ

同社が作成した第3次中期経営計画にそのヒントがある。この中期経営計画では財務の方針として「新規事業を中心に積極的な成長投資を行う」とある。投資には施設の購入や設備の更新などがあるが、企業の買収も当然含まれてくるものと思われる。同規模の企業を買収すれば、売上高2.5倍も一気に現実味を帯びてくる。

すでに、買収したシャディの2017年2月期の売上高は706億円。ラオックスはシャディの株を100%所有しているL Capital TOKYO(東京都渋谷区)の株式の60%を取得する形でシャディを傘下に収めており、現時点で400億円ほどの売り上げアップ効果が見込める。

同規模の案件が実現すれば、900億円強の増収もそう難しくはない。では次はどの分野なのか。シャディは生活ファッション事業分野であり、この事業分野での増収は計画を達成できる見込み。

となると次のターゲットは残りのリテール事業、エンターテイメント事業、SCディベロップメント事業となる。その中でも可能性が高いのがSCディベロップメント事業だろう。すでにこの事業ではいくつかの地域で投資を検討中であり、投資がM&Aという形になる可能性は十分にある。

どのような投資が行われるのか。もうすぐ答えが明らかになる。

ラオックスの沿革と主なM&A

沿革と主なM&A
1930 東京都墨田区で谷口商店が創業
1945 東京都千代田区に移り、谷口電機株式会社を設立
1976 社名をラオックスに変更
2009 蘇寧電器股份有限公司(現 蘇寧易購)と業務資本提携
 〃 免税店1号店となる秋葉原本店をオープン
2011 蘇寧電器(現 蘇寧易購)が親会社となる
2013 銀座エリアに新しいスタイルの大型免税店 ラオックス銀座本店を開店
2015 婦人靴製造のモード・エ・ジャコモの株式を取得し子会社化
2016 モード・エ・ジャコモがシンエイの婦人靴の企画・卸売販売事業を譲受
 〃 青葉ライフファミリーが新興製靴工業の婦人靴製造事業を譲受
2017 愛都交通の株式を取得し子会社化
 〃 婦人靴企画卸のオギツの株式を取得し子会社化
2018エス・エー・ピーの株式を取得し子会社化
 〃ギフト商品販売のシャディを子会社化


文:M&A Online編集部