年率38%の成長を3年間持続

これまでM&Aによって業容を拡大してきた婦人靴などの事業(生活ファッション事業)も大きく伸ばす計画だ。幅広いニーズに対応した商品の品ぞろえに取り組むほか百貨店などでの販売に加え、ネット通販などにも本格的に参入する。

婦人靴については、2015年に婦人靴メーカーのモード・エ・ジャコム(東京都港区)を子会社化したのを皮切りに、これまで4件のM&Aを実施してきた。2016年に婦人靴卸のシンエイ(東京都台東区)と靴製造業の新興製靴工業(東京都墨田区)の事業を取得。2017年には婦人靴の有名ブランドを展開するオギツを子会社化した。

さらに2018年3月にはギフト商品販売のシャディ(東京都港区)を子会社化した。2018年2月に業務提携した靴やファッションの電子商取引サイトを運営するロコンド<3558>と協力してシャディの事業を拡大していく。こうした取り組みで、生活ファッション事業では2020年12月期に現在の3倍に当たる300億円の売り上げを目指す。

複合商業施設の運営にも乗り出す。商品の販売(モノ)と体験(コト)を融合し、外国人観光客を呼び込むとともに、国内の顧客も対象に事業を拡げていく。すでに千葉市でオフィス棟、商業棟、ホテル棟などからなる千葉ポートスクエアを運営しており、このほかにも現在いくつかの地域で投資を検討中という。

こうした取り組みでこの事業(SCディベロップメント事業)で、2020年3月期には200億円の売り上げを見込んでいる。

これら4事業の3年間の増収額はリテール事業で390億円、エンターテイメント事業で185億円、生活ファッション事業で200億円、SCディベロップメント事業で190億円の合わせて965億円。

これほどの増収を果たして実現できるのだろうか。ラオックスの2013年12月期から2017年12月期までの4年間で売上高は1.94倍に増えたことを考えれば、3年で2.5倍の可能性はなくはないものの、年商600億円企業が年率38%の成長を3年間続けることができれば数少ない事例の一つとなるだろう。ラオックスはどのような方法で計画達成を目指すのか。