2020年に売上高1600億円を目指す

第3次中期経営計画は2020年12月期を最終年度とする3カ年計画で、2017年3月期の売上高642億9100万円、営業利益1億3800万円を、2020年12月期には売上高1600億円、営業利益55億円に高めるという内容。これまで外国人観光客一辺倒だった戦略を見直し、外国人とともに国内顧客も取り込んでいこうとうのが基本戦略だ。

外国人客観客は今後も伸びる見込みで、日本政府は2020年の東京オリンピックの年に2017年より1100万人ほど多い年間4000万人の外国人の訪日を見込む。このため中国をはじめとする外国からの旅行者は引き続き重要なターゲットとなる。

そこで具体的な取り組みとしては、まずは全国43カ所にある同社免税店内で日本のグルメや日本文化などを楽しめる体験消費型サービスを提供したり、中国大手のネット旅行予約サイト企業のサービスステーションを店内に設置するなど、既存免税店の店内スペースの有効活用を進める。

そのうえで、攻めのビジネスとして蘇寧グループやアリババグループなどをはじめとする中国企業と連携し、中国人向け電子商取引サイトの拡充や、中国主要都市でのショールーム開設などに取り組む。これまでの免税店事業を拡充した、こうした事業(リテール事業)で2020年12月期の売上目標1600億円のうち、半分強に当たる900億円を稼ぎ出す考えだ。

リテール事業と並んで力を入れるのが、外国人観光客だけでなく日本国内の顧客も対象にした体験消費型サービス事業(エンターテイメント事業)。グルメや日本文化の紹介のほか、レジャーやスキーなどの案内や予約のできるサイトを立ち上げる。さらに、飲食店の運営や、ブレークダンス、パントマイム、マジックなどで構成するショーの運営にも取り組む。

この事業分野では2018年1月に、文化事業、伝統芸能、コンサートなどの運営、管理を手がけているエス・エー・ピー(東京都文京区)の全株式を取得し子会社化した。外国人観光客向けに日本文化を理解してもらえる機会を増やすのが狙いで、こうした取り組みで、2020年12月期にはエンターテイメント事業で200億円の売り上げを目指す。

ラオックスの中期経営計画の売上目標(単位:億円)


ラオックスの中期経営計画の営業利益目標(単位:億円)