6. NTTコミュニケーションズ⇒米国ベリオ
00年9月に6000億円の巨費を投じて買収し、NTTグループにとって悲願の海外進出を実現するも業績が悪化。わずか1年後の01年9月中間期で5000億円の減損損失を計上するに至る。

7.グリー<3632>⇒ポケラボ
12年10月に設立5年、売上高5億円のゲーム会社を138億円で買収。ヒット作に恵まれず、15年6月期第2Qに93億円の減損損失を計上。同時に、米国ソーシャル・ゲーム・プラットフォーム会社への出資90億円の減損損失を計上した。【グリー】非ゲーム事業でM&Aも、巻き返しなるか

8.HOYA<7741>⇒ペンタックス
ペンタックス経営陣の反対など、紆余曲折を経て07年11月に1000億円で買収。その後、吸収合併する。しかし、業績が上向かず、09年3月期連結決算では304億円の減損損失を計上。さらにその後、11年にデジカメ部門がリコーへ売却される。

9.第一三共<4568>⇒印ランバクシー
08年11月にインド製薬メーカーのランバクシーの株式の63.9%を4900億円で買収。公開買付発表直後に、米国FDAからランバクシーの医薬品が安全基準を満たしていないとして、輸入禁止措置が取られる不幸に見舞われた。09年3月決算で3500億円(個別決算ベースでは4000億円)の評価損を計上し、社長交代劇にまで発展、マスコミをにぎわせた。しかし、その後15年に同じインドのサン・ファーマシューティカル・インダストリーズと合併したことにより同社の9%の株式を取得。4月に株式市場にて3800億円で売却してエグジットした。結果1100億円の損失で済んだものの、組織の疲弊や、6年以上もの「時間を失った」代償はあまりに大きい。【第一三共】国内第3位の製薬会社のM&A苦難の道のり

10.新生銀行<8303>⇒アプラス
04年に第三者割当増資を引き受けて350億円で普通株式の67%、優先株式を300億円でUFJ銀行から取得。その後1430億円、200億円と計1630億円の優先株式を追加引き受けしたが、過払い金訴訟のあおりもあって業績が悪化。1010億円の減損損失を計上するところまで追い込まれた。

 以上、10の巨額損失M&A事例を振り返った。
日本企業はM&;Aが下手だとの指摘は良く耳にするが、M&Aで失敗するのは日本企業だけではない。
M&A慣れしていると思われている欧米企業でもM&Aで大きな失敗をしている。