西武池袋本店でのストライキも虚しく、セブン&アイ・ホールディングスが百貨店子会社のそごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループへ売却することを決議した。正式に売却されたそごう・西武だが、各店舗の「未来」はどうなる?
百貨店といえば、催事やセールなどを知らせる巨大な懸垂幕(垂れ幕)がいくつも建物外壁を飾っているのが見慣れた光景だ。ところが、労働組合によるストライキに伴い、8月31日の営業を全館で取りやめた西武池袋本店(東京都豊島区)では、その懸垂幕が一斉に姿を消した。
セブン&アイ・ホールディングス傘下の百貨店「そごう・西武」で、米投資ファンドへの売却に反発するそごう・西武労働組合が8月31日にストライキを実施すると経営側に通告した。ストを盾にM&Aを阻止する構図だが、実はこれが初めてではない。20年ほど前、プロ野球界で球団合併をめぐる労使の対立がストに発展する大騒動が勃発した。
セブン&アイ・ホールディングスによる傘下の百貨店「そごう・西武」売却は当初予定の今年2月1日から延び延びになり、すでに7カ月。反発する労組はストライキをちらつかせる。目下、9月1日に売却完了の意向とされるが、果たしてゴーサインを出せるのか。
2022年11月のM&A件数(適時開示ベース)は89件と前年同月を12件上回り、4カ月連続で増加した。1~11月累計は865件で、前年を62件上回るハイペースで推移している。14年半ぶりに100件の大台に乗せた9月以降さらに勢いを増しており、年間件数は前年(877件)に記録にしたリーマン・ショック(2008年)後の最多を更新することが確実となった。
セブン&アイ・ホールディングスが売却を検討しているそごう・西武(東京都豊島区)の優先交渉権を、フォートレス・インベストメント・グループが得たと報じられています。フォートレスは2017年12月にソフトバンクグループが3,729億円で買収しました。
大手自動車部品メーカーのマレリホールディングス(旧カルソニックカンセイ)が申請していた私的整理の一つ事業再生ADRが頓挫した。これにより親会社の米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の日本での影響力がさらに低下しそうだ。
高島屋が立川高島屋ショッピングセンター内に出店する「高島屋立川店」の営業を2023年1月に終了する。同店は2018年に同店の売場を縮小し、専門店を誘致して現在のショッピングセンターにリニューアルした。百貨店事業から撤退した高島屋の狙いは?
4月7日、セブン&アイ・ホールディングスは、2023年2月期の連結営業利益が前年比10.9%増の4300億円になるとの見通しを発表した。また現段階で総合スーパーのイトーヨーカ堂を売却したり、分離することを否定した。
セブン&アイが100%子会社であるそごう・西武の売却を検討していると各社が報じています。売却価格は2000億円以上といわれていますが、この価格は高いのでしょうか。安いのでしょうか。証券アナリストの目線で検証してみたいと思います。