フリープランが充実している「理由」

-それにしても、これだけ企業への普及が加速しているということは、手軽さ以外にもメリットがありそうですね。

山本 Chatworkには組織を超えたやりとりが容易だという特徴がある。ビジネスチャットは社員だけがアクセスできるといった具合に、社内でネットワークが閉じているケースも多い。そういう場合は社外とのやりとりが面倒なメールになる。Chatworkでは組織内アカウントをそのまま使って、他社や個人アカウントとのやりとりが可能だ。社外とのチャットが簡単にできる。

だからChatworkは、公認会計士や税理士、弁護士といった「士業」の方々に強い。士業では1人が多くの企業をクライアントとして抱えており、チャットを利用して複数の企業と打ち合わせをすることで業務の迅速化や効率化が図れるからだ。タスク管理機能もあり、チャットをしながら双方がやるべきことをきちんと記録できるため、作業の進捗状況も共有できる。

-Chatworkは無償プランを、どう位置づけていますか?

山本 チャットに限らずビジネス向けのクラウドサービスでは無償プランが期間限定のトライアル(試用)だったり、実用には厳しいほど機能制限をかけているケースが多い。Chatworkのフリープランでは14件のグループチャットを設定でき、データ容量も5GBまで利用できる。個人事業主なら十分な機能だ。企業が取引先にChatworkの導入を勧める場合でも、無料ならば敷居は低い。

-逆に言えばChatworkは有償ユーザーになりそうな企業を、みすみす見逃しているようにも思えますが…。

山本 いやいや(笑)、チャットツールは1人では使えない。フリープランがあることで、ユーザーにChatworkを紹介していただけるし、使ってもいただける。ユーザーが多いほどチャットツールの価値は上がるので、有償ユーザーも増える…という好循環になっている。

「充実したフリープランには理由がある」と、山本さん