【アサヒグループホールディングス】欧州ビール事業4社大型買収までの布石

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt
画像はイメージです。

■アサヒの海外戦略

 そこで重要となるのが海外戦略である。近年でこそ、アサヒによる巨額な海外投資が目を引くが、振り返ると海外戦略には大きな失敗があった。

 91年、アサヒはビールの世界市場進出を目指し、オーストラリアでシェア第1位のビール会社、フォスターズ社(以下、フォ社)に対して840億円の出資を行った。フォ社への出資に伴う負債の金利分は、フォ社からの配当で賄うはずであったが、実際は配当どころではなかった。経営内部の対立で経営再建もできず、結局、97年にアサヒは保有していたフォ社株の大半を売却してしまったのだ...

この記事は会員専用です。
無料会員に登録して、今すぐ続きをチェックしよう!
会員登録をする(無料)

NEXT STORY

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5