しかし、広告宣伝費や積極的な採用に伴う人件費増などで、2021年11月期は営業利益が△10億6300万円、純利益が△14億8300万円と、赤字が続いている。ただ同期はEBITDA(利払い前、税引き前、減価償却費前利益)が約4億3000万円の黒字に転換した。
今後も年率40%程度の売上成長率を見込むが、今期第1四半期だけで17億〜19億円の広告宣伝費を投入するなど経費も増加し、赤字決算は続く見通しだ。それでも投資家からの期待は大きい...
手芸専門店の藤久ホールディングスが同社として初の本格的なM&Aに取り組む。手芸に関する出版・教育事業の日本ヴォーグ社(東京都中野区)を傘下に収めることになった。藤久は1月に持ち株会社制に移行し、M&Aによる業容拡大を打ち出していたが、早速実行に移した形だ。
セブン&アイ・ホールディングスが2006年に2000億円超で完全子会社化した「そごう・西武」を売却することが明らかになった。祖業のスーパーマーケットからコンビニエンスストアへの進出は大成功だった同社が、なぜ百貨店事業で大きくつまずいたのか?
国産ロジック半導体の「最後の砦」であるルネサスエレクトロニクスはM&Aで誕生した。しかも、その生い立ちは暗い。1989年には日の丸半導体が世界を席巻したが、30年余りで日本企業の撤退が相次いだ。その「撤退戦」を引き受けたのがルネサスだった。
ロート製薬が、およそ1年半ぶりにM&Aに乗り出した。痔の治療薬を手がける天藤製薬を子会社化するもので、一般用医薬品事業領域の拡大を掲げる2030年ビジョン実現の一環だ。今後は他の事業領域でのM&Aもありそうだ。