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なぜ安楽亭は債務超過の「ステーキのどん」を買収したのか?

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アークミールを買収した安楽亭

安楽亭は増資を実行するか?

画像はイメージ(Photo by PAKUTASO)

アークミールを引き受けた安楽亭は、一時的な激しい業績の悪化が予想されます。

安楽亭は2020年3月期に156億5200万円の売上を予想しています。アークミールは1店舗あたりおよそ1億2300万円稼ぐので、158店舗で193億6500万円となり、売上は安楽亭本体よりも多くなります。買収後の合計売上は350億円で、ライバルあみやき亭<2753>(売上:321億円)を上回ります。

問題は純利益です。安楽亭の今期純利益予想は2900万円。前期が1億3000万円の純損失で、今期黒字転換する計画でした。アークミールは7店舗の退店で前期20億円の損失を出しています。2桁閉店の影響により、20億円以上の損失を出す可能性があります。

気になるのは、安楽亭がその損失に耐えられるだけの体力を持っているかどうかです。

同社は2020年3月期第2四半期の時点で、純資産の合計が62億6300万円でした。仮に30億円の損失が出れば、純資産の半分が吹き飛ぶ計算です。

安楽亭の株価は、買収の発表によって5010円から5120円まで2%上昇しました。市場は好意的に受け止めています。同社のPBRは1.74倍。株主優待などの影響により、純損失が出ていた割に堅調な数字を保っています。

買収のタイミングで増資を実行し、更なる不採算店の撤退と出店で利益が出せる状態にする。長期的に見るとその方が舵取りをしやすいようにも思えます。

過去3期に渡り、PBRが1.6倍前後だった安楽亭。買収によって焼肉よりもステーキの比重が上がりました。同業のあさくま<7678>のPBRは2.25倍、ブロンコビリー<3091>は2.41倍です。将来的にPBRをこの水準まで引き上げることができれば、今回の買収は成功だったといえそうです。

麦とホップ@ビールを飲む理由

麦とホップ @ビールを飲む理由

しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。

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