「いきなりステーキ」を運営するペッパーフードサービス<3053>債務超過寸前にまで追い込まれています。2019年12月期第3四半期に19億2200万円の赤字を計上。その影響で資産の合計額260億円に対して、負債が246億円に迫りました。純資産14億円という首の皮一枚で債務超過を回避していますが、負債比率は1757%。600%を超えると早急な経営改善が必要と言われる中、軽く1700%超えるという胃に悪そうな数字に。

通期の純損失は25億300万円の見込みとなっており、さらなる悪化が懸念されています。いきなりステーキの過剰出店により、退店を加速すれば資産除去債務の特損、放置しても減損に陥るという絶望的な状況に見舞われてしまいました。

この記事では以下の情報が得られます。

  • 外食企業が恐れる減損の仕組み
  • いきなりステーキ過剰出店による影響
  • ペッパーフードサービス増資の可能性

出店計画を210店舗から115店舗へと見直し

乱切りカットステーキ
画像はイメージ(Photo by PAKUTASO)

ペッパーフードサービスは2019年12月期の通期業績予想を下方修正しました。

売上高純利益
今期下方修正前764億2300万円15億2900万円
今期下方修正後665億3600万円△25億300万円
前期実績635億900万円△1億2100万円

業績予想の修正より

15億2900万円の純利益予想を、一転して25億300万円もの赤字に。前期に比べて赤字幅は20倍以上にも拡大しています。同社は主力業態「いきなりステーキ」の出店計画を210店舗から115店舗へと見直し。489店舗のうち44店舗の退店を決定しました。

赤字の原因は2つあります。1つは退店を決めた44店舗と、営業を継続する3店舗の減損損失16億8500万円の計上。2つ目は閉店する44店舗の家主に支払う違約金など6億6100万円の損失です。

1つ目の減損損失が外食企業最大の敵です。特に、いきなりステーキのように直営店の過剰出店によって導き出されたものは、長期的な災禍になるとみて間違いありません。

ここで飲食店の稼ぐ力が失われ、減損に見舞われるプロセスを簡単に見てみます。