民事再生中の会社を買収する方法

 M&Aを行う際、民事再生中の会社を株式譲渡事業譲渡で買収する方法があります。

 民事再生は、倒産手続の一つです。我が国における経営破綻による倒産続きには、「破産」、「民事再生」、「会社更生」があります。

 破産は会社が消滅してしまう清算型であるのに対し、民事再生と会社更生は借金を返済するための再建計画を立てて実施することで会社を残すことができる再建型であるのが特徴です。また、会社更生は裁判所が選任した管財人しか再建を行えず、主に大企業が対象となるのに対し、民事再生は旧経営陣が再建を行うことができ、中小企業や個人も対象となるのも特徴です。

 民事再生法は、かつて存在していた「和議法」という法律が改善されたものです。今回は、和議法と民事再生法の内容と、和議法から民事再生法になったことによる改善点についてお伝えします。

かつて存在した和議法とは

 和議法は、再建型の倒産手続の一般法として1922年(大正11年)4月に制定され、1923年(大正12年)1月に施行された法律でした。しかし和議法は、会社を再建する債務者にとって使い勝手が悪いうえ、債務者から債権を回収する債権者にとって不利があるという問題点がありました。

 後に法務省の法制審議会倒産法部会で法律が見直され、1999年(平成11年)8月に民事再生手続に関する要綱が決定されました。これにより民事再生法が成立し、2000年(平成12年)4月から民事再生法が施行されるとともに、和議法は廃止となったのです。そこで債権者および債務者の双方にとって、より使いやすいよう改善したのが、現在施行されている民事再生法です。