経営者向け M&A相談所 その時、どうする?

金融機関からの借入が多く業績がひっ迫。事業立て直しに向け、誰に何を相談すべきでしょうか?

道内ではそこそこ知られた企業ですが、多角化経営が裏目に出て、近年では急速に業績が悪化してしまいました。売上高は多いものの、人件費や家賃といった固定費が重く、また、3つの金融機関からの借り入れも合計で数億円あり、その利息支払いがさらに収益を圧迫しています。

リストラの一環で人員削減や経費削減を図っていますが、資金繰りもだんだん厳しくなり、自力だけでの再建は困難だと思っております。再生スポンサーなどの話も聞いたことがありますが、誰にどのように相談すればよいのでしょうか。(北海道食品製造・飲食店経営N・Sさん)

M&Aによる再生は有効な選択肢「相談へのスピード」がカギとなります

急速な業績の悪化、それに伴い資金繰りも厳しくなっているとのことで、とても辛いお立場とお察しします。再生の手段については、その会社が置かれている状況や債権者との関係性によって変わります。一概にこれが良いと断言はできません。

ただ、ご相談者様のお話にあった、スポンサーからの支援によって再生を図る「事業再生M&A」は、会社の信用を棄損せずに事業を立て直す手段として選択されるケースが増えています。

そもそも、継続困難に直面した企業の選択肢はさほど多くありません。主に、①自力による再生、②金融支援(金融債務の圧縮など)による再生、③M&A(スポンサーからの支援)による再生、④廃業の4つです。

廃業とならないようにご自分達で手を尽くされてこられたと思いますので、現実的に①と④の選択は難しいでしょう。残るのは②金融支援による再生か、③M&A(スポンサーからの支援)による再生の2つですが、前述の通り昨今は後者を選択するケースが増えています。

主にM&Aによる再生が選択される理由は、次の2点です。
*スポンサーからの支援を得た再生のほうが債権者にとって回収見込額が多くなりやすく、債権者からの協力が得られやすい。
*継続的な業績改善を図るうえで、スポンサーからの協力(資金繰り、信用力、営業協力、経費削減など)が得られることで、自力再生よりも再生確実性が高くなる。