自動車関税が米国においてプラスとなるのかについて、記事はさまざまな角度から検討。以下の考察により、「誰にとってもマイナスだ」と結論づけている。
・自動車業界にとっては、自動車価格の押し上げ、売上減少、賃金上昇につながり、業界を「傷める」。メーカーが生産拠点を米国に移すには数年を要するため、「金のかかる提案」だとも批判した。
・消費者は、トランプ政権が交代するまで自動車の購入を差し控えるか、中古の輸入車を買うという選択をするだろうと推測した。
・農業その他部門にとっては、報復措置の危険があると指摘した。
・国際関係については、自動車の輸入先のほぼ90%が米同盟国であることに触れ、安全保障といういわれない口実の下での課税は報復を招き、貿易問題の場における米国の信頼を損ねると憂慮した。
同記事は、経済学者のほとんどがトランプ大統領の「米自動車工業の保護は、自動車工場の雇用を増やす」という理屈に懐疑的だとした。その理由として、以下の3点を挙げた。
・失業者はすでに3.9%と17年ぶりの低さで、多くの労働者はより質の良い仕事を競っている。
・米の自動車工場は高度オートメーション化が進み、1970年代の絶頂期のような雇用は見込めない。
・部品工業にとって世界規模市場へのアクセスは、競争力を保つため重要。閉鎖的な関税は逆にアメリカの雇用を危険にさらす。
ベライゾンによる米ヤフーの買収手続きが完了ましたが、6月15日付の日経によると、米ヤフーの商標権はベライゾン側に移るようです。
地震や台風などの自然災害やトランプ氏の次期米大統領当選による為替の乱高下など、2016年もさまざまな出来事が国内外で相次いだ。