中小企業のM&Aを語る時に大切なこととして、①廃業の防止 ②雇用の継続 ③技術やノウハウの継承などが挙げられる。果たして、そうなのだろうか?
中小企業の事業承継の現場に携わる立場からすると、実態としては、リスケ(融資返済の延期)の状態から脱することができず、いまだに金融機関からの負債が多く、当人は商売に明るい未来を見いだせないまま譲渡の相談を行い、最終的にはM&Aに至らない譲渡案件が多いと思う...
今回のコラムでは、M&A後の体制整備として社長と経理の奥様が一緒に引退した後に、経理体制を経理担当を雇用することなく効率的に作る手法(実体験記)をお伝えします。
企業における資金は人間の血液と同じで、企業を資金循環の観点から見ると、資産は回転させることで収益を生み、回しぬくことで経費となって財務状態は健全化する。