シリーズ中小企業経営・事業承継に活用したい手法 その13
「ICTを活用しM&A後の経理体制を合理的に作る【体験記】

シリーズ事業承継の活用手法として、中小企業の事業承継や 財産の分散防止に効果的な信託などを解説していますが、今回は「M&A後の経理体制を作る【体験記】」をお送りします。
 
今年3月にお客様の依頼で、M&Aのデューデリジェンスを行い5月に買収実施しました。売上10億円の製造業の会社です。その会社は社長と経理の奥様が一緒にご引退されることになりましたので、経理の後釜を探す予定でした。

当社に相談が来たのですが、
①経理人材はなかなか募集しても来ない
②会社の営業事務や総務がしっかりされているので、基本的な資料はそろっている。
上記の2点から当社で経理事務を一括で請け負うことにしました。

その結果、下記の体制ができました。

①売上・原価は販売管理システムから仕訳を読み込み
②預金はFintech機能で自動計上
③現金は現金出納帳のエクセルから読み込み
④給与は勤怠データと修正事項だけお伝えいただき当社で計算し、振込データ作成→社長に確認承認いただく 会計データは給与計算システムから自動連動
⑤様々な証憑請求書はチャットワークに会社の人に貼っていただき当社で確認読込
⑥2クリックで会計データからデータを切り出し、会社のお好みの形式の経営管理データを一瞬にして作ることができる。

結果一部の仕訳以外99%が仕訳読込で 手入力はほぼなくなりました。会計データも翌月8日程度には完成しています。

会社様も経理人材を雇用することなく大幅なコストカット&属人的な業務に陥っていた体制が改善され 試算表も早く出ることになりました。また、同時に売上データからセグメントデータも読み込んでいるため セグメント管理も実現することができました。

その結果、社長、常務と業績等について話を聞く時間を十分に確保することができ、意思決定も早くなり、会社の社長常務のお好みのセグメントデータも2クリックでリアルタイムに見ることができ経営陣のコミュニケーションも活発化し、大変喜ばれています。

ICTの活用で経理は1社一人もいらない時代になったんですね!

※本記事は「ビジネス・ブレイン通信」より転載しております。