イタリア生まれの小粋なミニ電気自動車(EV)「BIRO」が「東京デビュー」を果たした。2018年6月26日、BIRO JAPAN(大阪市北区)が大阪に続き、東京で「RIRO STORE TOKYO」(東京都中央区)を開設したのだ。「4輪のEVでは初めて脱着式バッテリーを採用」(BIRO JAPAN)し、イタリアのスタイリッシュなデザインと99色もの豊富なボディーカラーなど、国内で販売されているミニEVとは一線を画すパーソナルコミューターだ。BIRO JAPANは東京進出で、どのような顧客層をターゲットとして狙うのか。

脱着式バッテリーで「どこでも充電」

BIROのデザイン・製造・流通はイタリア北東部のポルデノーネにあるエストリマ社が手がけ、2009年6月に生産を開始した。2015年までにイタリアを含む欧州で1800台を販売し、2010年と2011年には仏ルノーを抑えてイタリアで一番売れたEVになったという。

日本では原動機付自転車(原付)に近い「ミニカー」のカテゴリーに該当する。運転には普通自動車免許が必要だが、ヘルメットの着用義務はなく、法定制限速度も時速60kmと、原付よりも使い勝手は良い。車体は長さ1.72m 幅1.03mとコンパクトで、狭い道でも運転しやすいうえにスクーター程度の駐車スペースがあれば駐車できる。わざわざ駐車場を借りなくても、店頭や店舗などの敷地内で保管できるのも魅力だ。自動車と違って車庫証明や取得税、重量税は不要、自動車税も年間3700円で済む。

ユニークな脱着式のバッテリーにはキャスターがついており、充電する場所まで楽に運べる。自宅はもちろん、オフィスや訪問先などでの「どこでも充電」が可能だ。フル充電での走行距離は約55kmまで、通常の家庭のコンセント(100V/3kWh)で充電した場合、およそ4時間でフル充電できるという。取り外しができない固定式バッテリーを選択すれば、フル充電で100km程度の走行が可能だ。

バッテリーを持ち運べるため、訪問先での充電も可能だ(同社ホームページより)