ドラッグストア業界 パワーゲームに突入

6月1日、ドラッグストア大手のココカラファイン<3098>は、スギホールディングス<7649>との経営統合に関する協議の開始及びマツモトキヨシホールディングス<3088>との業務資本提携の協議の継続をプレスリリースで公表しました。 

ドラッグストア業界は従来から中小規模企業の買収による「陣取り合戦」を繰り広げてきましたが、この公表を受けて、今までの「陣取り合戦」が一巡し、ついに大手同士の合従連衡が始まった、と各種報道が賑わいを見せています。 小国乱立の春秋時代から大国間のパワーゲームの戦国時代へのパラダイムシフトと言えるでしょう。 

現時点では、具体的な資本提携、経営統合の内容は未公表です。そこで、今後どのようなシナリオがありうるか予想してみたいと思います。

まず、シナリオを考えるにあたり、ココカラファインの株主構成と時価総額、マツモトキヨシHD及びスギHDそれぞれの現状の資金力、資金調達余力を確認したいと思います。

(1)ココカラファインの株主構成、時価総額

2018年3月期 有価証券報告書によると、大株主の状況は以下の通りです。

図表1:ココカラファインの株主構成

ココカラファインの株主構成

資料:ココカラファイン有価証券報告書2018年3月期「(6)大株主の状況」より抜粋

筆頭株主はカストディアンの信託銀行で、持ち株比率は7%弱です。前身企業のオーナー関係と思われる株主も散見されますが、少なくとも持ち分比率上は強い影響力はないと考えられます。よって、機関投資家中心の合理的な株主が大半であると考えられます。

次に、時価総額を確認したいと思います。

ココカラファイン時価総額

直近終値ベースで時価総額は101,128百万円、仮に現金買収するとすれば30%プレミアムで131,467百万円、50%プレミアムならば151,693百万円という莫大な金額が必要となります。

次に、スギHDの資金余力と調達余力を見てみましょう。